徐々に痛みが増して、急性期は夜寝ていてもズキズキ痛むことがあり、手を上に挙げなくてもちょっと何かに触れただけでも痛い、という場合もよくあります。

急性期の激しい炎症が収まると、動きによって痛む、痛くない動きと痛い動きがある、というように夜の痛みなどは落ち着いてきますが、これが数か月から1年以上も続くので厄介です。

回復期では痛みはかなりなくなりますが、一定の高さから上げられない、後ろに回せないなど動きの制限が残りつつも徐々に可動域が元に戻っていきます。

ただ、急性期からこの回復期まででおよそ半年～1年ほどかかると言われていて、経過や改善の期間には個人差が大きいのが特徴とも言えます。

実は現代医学をもってしてもいまだに四十肩・五十肩の原因ははっきりわかっていませんが、動かしすぎか、動かさなさすぎのどちらかがリスクになると言われています。

スポーツや筋トレで加減がわからず酷使してしまうかたもいますが、どちらかというとデスクワークなどでほとんど動かさない生活習慣になり、カラダを動かすことが極端に少なくなってしまったというかたがほとんどではないでしょうか。

病院でレントゲンなどの検査をし、四十肩・五十肩だと診断を受けても、多くの場合が湿布や痛み止めを処方されるか体操指導をされる程度です。ある程度の痛みは仕方がないもの、いずれ治るので心配はいらないと言われることがほとんどではないでしょうか。

そうは言われても、肩が痛いし動かなくて不便だし、かといって毎日痛み止めを飲んでもほとんど改善はしません。そんな方の多くが次に試されるのが、整体、カイロプラクティックなどの代替療法です。

まずは、今のカラダの状態をしっかりと把握することが何より重要です。どんなに腕のいい整体師、カイロプラターでも、さすがに四十肩、五十肩を一回の施術で治すようなことはできませんが、状態がわかれば手の打ちようはあるからです。

前述のとおり、画像検査や血液検査ではこの症状の原因は発見できていません。しかし、この15年以上の経験から言うと、解剖学に基づいて筋肉や軟部組織に対して施術を行うことで改善されたかたはたくさんいらっしゃいます。

当院では、自力でどこまで腕が上がるかだけでなく、私たちがあなたの腕を上げるとどうなのかを調べます。「自分では痛くて上がらなくても、他人があげるとさっきよりも楽にあがる」という場合もあります。それらによって、原因となっている箇所を特定していくのです。

そうした検査や問診によってあなたの四十肩、五十肩が、いま急性期～回復期のどのあたりにいるのかを把握していきます。それがわかると、どれくらいの頻度で通い、どれくらいの期間が必要なのかが予測できるのです。

当院では、あなたの痛みの軽減や動きを早く回復させるために「トリガーポイントセラピー」と「KYT」という特殊なテクニックを組み合わせて施術を行っていきます。

半年から1年、何もできずに痛みや不便に耐えるしかないと思っていたのが、整体、カイロプラクティックならケアを受けながら、普段の生活はもちろんあなたがやりたいことをあきらめずに続けることも可能になってくるのです。じゃあ整体ならどこでもいいのかと言われるとそうではありません。

整体、カイロプラクティックといった代替療法は施術者の経験や技術力にばらつきがあるため、たまたま行ってみた整骨院・整体院で経験の浅い治療家のかたに、急性期なのにグイグイ筋肉を押されたりして、ひどくなって慌てて当院に相談に来られるということも、残念ながらあるのが現状です。

特に四十肩、五十肩というのはある程度の期間は継続して治療を受ける必要があるため、専門知識があり、施術経験が豊富な治療家をみつけることが必要なのです。

あなたが適切なサポートを受けて、四十肩、五十肩を少しでも早く改善し、再発の予防をしながら楽しく過ごされることを心より願っています。